日本の電気はどこから来ている?
経済産業省の政策評価によると、2023年度の電源構成は再生可能エネルギー22.9%、原子力8.5%、火力68.6%でした。一次エネルギー供給に占める化石燃料の割合は80.7%、エネルギー自給率は15.3%です(経済産業省)。
数字の読み方
- 電源構成:つくられた電気が、どんな発電方法から来ているかの割合
- 一次エネルギー供給:石油、石炭、天然ガス、再生可能エネルギーなど、加工する前のエネルギー全体
- エネルギー自給率:国内で使うエネルギーのうち、国内で確保できている割合
自給率15.3%ということは、使っているエネルギーの大部分を海外からの資源に頼っているということです。化石燃料の割合が高いことは、気候変動の対策と、エネルギーを安定して確保することの両方に関わっています。
2040年に向けた見通し
同じ資料では、2040年度に温室効果ガスを2013年度比で73%削減する目標に向けて、2040年度の電源構成を再生可能エネルギー4から5割程度、原子力2割程度、火力3から4割程度とする政府の見通しが示されています。エネルギー起源のCO2排出量は、2023年度の9.2億トンから、2040年度に3.6から3.7億トン程度にする見通しです。
再生可能エネルギーとは
再生可能エネルギーは、太陽光、風力、水力、地熱、バイオマスのように、自然の中でくり返し生まれるエネルギーです。発電のときに二酸化炭素をほとんど出さないものが多く、国内でつくれるため、エネルギー自給率を上げることにもつながります。一方で、天気や季節によって発電量が変わるものもあり、ためておく仕組みや送電網の整備も課題になっています。
石炭や石油、天然ガスを燃やす火力発電は、電気をつくるときに二酸化炭素を出します。電源構成の中で火力の割合をどう下げていくかが、気候変動対策の大きな柱です。
家庭とエネルギー
環境白書(令和2年版)によると、日本人の平均的なライフスタイル・カーボンフットプリントで最も大きいのは住居によるものです(環境省)。家庭でできることは、使う量を減らすことと、使う電気を選ぶことの二つに分けられます。
- 古い家電の消費電力を確かめる
- 冷暖房の設定温度と使う時間を見直す
- 契約している電気の料金メニューと電源の内訳を確認する
政策の数字は大きく見えますが、その先にあるのは一つひとつの家庭の電気です。家族で明細を見ながら、季節ごとの使用量の違いを話してみると、どこで減らせるかが見えてきます。
電気の選び方は「グリーン電力に変えよう」で紹介しています。
二つの制度の仕組みを比べる:日本の余剰電力買取とオランダの saldering
日本の電源構成で再生可能エネルギーを増やすには、家庭の屋根も大事な電源です。その後押しをしてきた制度は国によって仕組みが違います。日本の住宅用は、余った電気を電力会社が固定価格で10年間買い取る方式でした(資源エネルギー庁)。オランダの saldering は、売った電気と買った電気を年間で差し引き、差の分だけ払う方式です。売った電気が買った電気と同じ値段で扱われるので、売った電気の価値が買う電気と同じになる、家庭にとって単純な仕組みでした。
| 仕組み | 日本の住宅用余剰電力買取 | オランダの saldering |
|---|---|---|
| 売った電気 | 固定価格で買取(10年) | 買った電気と相殺 |
| 終わり方 | 2019年から家庭ごとに満了(卒FIT) | 2027年1月1日に全員一斉に終了 |
| そのあと | 契約先の価格で売電、または自家消費 | terugleververgoeding(2030年まで税抜き料金の半分以上)と terugleverkosten |
オランダ政府は、国の税収が減ることや送電網の負担を理由に挙げ、自分で使う電気を増やす方向へ家庭を促しています(Rijksoverheid)。その新しい条件で電力契約を比べるのが「energie vergelijken 2027」です。
Verder in het Nederlands: wat 2027 betekent voor uw energierekening.