なぜ「話す」ことから始めるのか
環境の問題は、ひとりで考えていると重く感じます。けれども誰かに話してみると、自分だけが気にしていたわけではないと分かったり、ほかの人の工夫を知ったりできます。話すことは、行動のいちばん小さな一歩です。
国も暮らしの中からの行動を呼びかけています。2022年10月には脱炭素につながる新しい暮らしを広める国民運動が始まり、2023年7月に「デコ活」という愛称が決まりました。住まい、移動、食、ファッションといった生活全体を見直そうという取り組みです(環境白書 令和7年版)。
数字で見る、身近な環境
このガイドの話題は、食べもの、隠れた影響、ごみ拾い、若い世代、まちの仲間、そしてエネルギーの六つです。どれも一人ひとりの暮らしと地球をつなぐ入り口です。
このガイドの話題
どれも、食卓や通学路、毎月の明細といった身近な場面から始められる話題です。気になるものから読んでみてください。
どの話題にも、日本の公的な統計や白書の数字を添えています。数字は会話の材料です。自分の家の明細やごみの量と比べてみると、話がぐっと具体的になります。
会話を始める三つの問い
- 今日食べたものは、どこから来たのだろう?
- 家でいちばん電気を使っているものは何だろう?
- 最近捨てたもののうち、なくても困らなかったものは?
答えに正解はありません。問いを一つ持って家族や友だちと話すと、ふだん見過ごしていたことに気づけます。答えが分からなければ、一緒に調べてみるのも楽しい時間になります。
卒FITのあとに日本の家庭が考えたことを、オランダは2027年に考える
環境について話すとき、屋根の太陽光パネルは気候の話をいちばん身近にしてくれる話題です。日本では2009年に、住宅の太陽光発電で余った電気を電力会社が決まった価格で買い取る制度が始まりました。住宅用の買取期間は10年なので、2019年からは期間を終える家庭が順に出ています(資源エネルギー庁「どうする?ソーラー」)。いわゆる卒FITです。期間が終わった家庭は、新しく契約した会社に売電を続けるか、蓄電池などで自家消費を増やすかを選ぶことになりました。
オランダの太陽光家庭も、同じ種類の転換を2027年1月1日に迎えます。売った電気と買った電気を差し引きできる saldering が終わり、売った電気には電力会社から terugleververgoeding が支払われます。2030年までは、税抜きの電気料金の半分以上と決められています。そのかわり電力会社は terugleverkosten という手数料を取ることがあります(オランダ政府 Rijksoverheid)。
| 日本(卒FIT) | オランダ(2027年) | |
|---|---|---|
| 変わる日 | 2019年から家庭ごとに順次 | 2027年1月1日に一斉に |
| 終わるもの | 10年間の固定価格での買取 | 売電と買電の差し引き(saldering) |
| 家庭の選択 | 売電先の契約、自家消費、蓄電池 | 電力契約の比較、自家消費 |
オランダではこの比較を「energie vergelijken 2027」と呼んでいます。
Hieronder leest u in het Nederlands wat er in 2027 verandert.