ひとりより、仲間と
マイボトルを持ち歩いたり、地元の野菜を選んだり。ひとりで続けていると、ときどき「これで意味があるのかな」と感じることがあります。同じことを考える人と話すと、続ける力になり、新しいアイデアももらえます。
「地域循環共生圏」という考え方
環境省は、日本が目指す持続可能な社会の姿として「地域循環共生圏」を掲げています。2018年の第5次環境基本計画で示されたもので、それぞれの地域が自ら課題を解決し続け、得意な分野でお互いに支え合うネットワークをつくる「自立・分散型社会」のことです。地域で環境・社会・経済の課題を同時に解決する事業を生み出すことから、「ローカルSDGs」とも呼ばれています(環境省)。
電気も地域とつながっています。電力の小売全面自由化によって、近くの自治体が運営する事業者から電気を買うなど、電気の地産地消もできるようになりました(資源エネルギー庁)。
まちで仲間を見つける場所
- 公民館や図書館の掲示板、自治体の広報誌
- 地域の清掃活動や環境のイベント
- 市民農園やコミュニティガーデン
- 修理やリユースの集まり、フリーマーケット
自分で小さな集まりを始めるなら
近くに合う集まりが見つからなければ、自分で始めることもできます。最初は友だち二、三人で十分です。一冊の本や一本の記事を一緒に読む、近所を一時間だけ一緒にごみ拾いする、持ち寄りの食事会で食品ロスの話をする。テーマを小さく決めると、気軽に人を誘えます。
集まりの名前と、次に会う日だけは決めておきましょう。続けるうちに、ほかのまちの集まりとも情報を交換できるようになります。
地域の例を調べるには
環境省のローカルSDGsのサイトには、地域循環共生圏づくりに取り組む地域の事例集や、地域づくりの相談窓口の案内がまとめられています(環境省)。自分のまちに近い事例を探してみると、どんな人がどんな活動をしているのかが分かり、仲間探しのヒントになります。
話してみたいテーマの例
- 地元の野菜や魚をどこで買えるか
- 使わなくなったものを、誰に譲れるか
- 地域でつくられた電気を使えるか
- 近所の川や公園のごみの様子
つながりを続けるコツ
- まずは参加者として一度行ってみる
- 話してみたいテーマを一つ持っていく
- 次も会えるように連絡の方法を決めておく
- 知り合った集まりどうしを紹介し合う
小さな循環がいくつもつながると、まち全体が少しずつ変わっていきます。
まちの屋根の電気をまちで使う:地域循環共生圏とオランダの2027年
環境省の地域循環共生圏は、地域の資源をその地域で生かし、足りないものを近くの地域と補い合う考え方です(環境省)。屋根の太陽光で作った電気は、まさに身近な地域の資源です。仲間探しの最初の話題として、パネルのある家の人に、作った電気をどう使っているかを聞いてみるのもいいでしょう。
日本では卒FITを迎えた家庭が、売電先や自家消費の方法を自分で選ぶようになりました(資源エネルギー庁)。オランダの家庭は2027年1月1日に同じ問いにぶつかります。saldering が終わると、昼に作ってすぐ使った電気がいちばん得になり、売った電気は terugleververgoeding の単価で、terugleverkosten を引かれることもあります(Rijksoverheid)。
- パネルのある家に聞くこと:昼の電気をどれくらい自分で使っているか
- 卒FITの家に聞くこと:買取期間が終わったあと、どの売電先を選んだか、その理由
- オランダの友人に聞くこと:2027年の電力契約で、売電の条件をどう比べているか
オランダではその比べ方を「energie vergelijken 2027」と呼び、以下にオランダ語の解説があります。
De Nederlandse uitleg staat hieronder.