「美しい」を食べると「美しい」になる

あなたの心と身体は目の前のお皿の上に乗ってます

2019.01.31 松岡 美緒

松岡 美緒

私たちの心と身体は、私たちが食べたものでできている。

いただきますと手を合わせた時、私の目の前にあるその食べ物は、5秒後に私の心と身体になっている。

少なくとも、「私」はそういうものでできている。

私が食べものを気にし始めたのはレイチェルカーソンの「沈黙の春」を読んでから。そのあと、「無農薬」とか「オーガニック」とかそんなワードに憑りつかれるように、そうじゃないものを食べることが苦しくなってた。

Fair share・公平に分かち合うこと。地球に半分、人間にも半分、というコンセプトで農家をしているボブに出会って、どういう風に育てられた野菜なのか、動物なのか、と食材に気を配ることは、今でもとても大事だと思っている。

でも、今もっと大事に感じていることがある。それは、どんな風にお皿にご飯が乗っていて、どんな香りが心をひきつけて、それがどんな風景を思い出すか。買ってきたお惣菜を食べること一つとっても、お気に入りのお皿に乗せて食べるのと、急いで立ち食べしたのとでは、得られるエネルギーが全然違うんじゃないかなと感じてる。

例えば、一人で食べるご飯よりも、友達と食べるご飯の方が美味しいみたいな。

今回紹介するのは、私が食卓で行う花の実験。日常生活でチャレンジするには少し難しいかもしれないから、初めて花と遊ぶ方はこちらを読んでみてね。

私と花の実験をお裾分けしたら、だれかの食卓にも変化が起こるかもしれないと思ったの。見えているものを変えるって、誰でもできること。美しい食卓が始まれば、自分の心と身体も変わるはず。

用意するもの

  • 食べられる花(近くに生えてるものや自然に寄り添った農家のお花だと心も嬉しい)
  • どこまでもクリエイティブな心

ふりかけ花

蜜蜂がお花畑を見つけるとき、どんな気持ちだろう?
甘い花粉の匂いに囲まれながら、自分の体と同じ大きさの花の中に頭を突っ込む。蜂蜜だらけのクマも同じかな。

とにかく美しいもので視界を埋め尽くしてみて。

心が幸せな時に、食べ物を口に入れると、何が起きる?
もしどんな願いも叶うならば、あなたが毎日本当に見たいものはなに?

その答えは、ふりかけを試してみてからのお楽しみ。

ヨーグルトが見えなくなるぐらいフルーツを乗せたら
パクチーの花をちらす
家のゆずの木の花、矢車草をフレンチトーストに。
シロップは花で作ったもの。甘夏の皮を削って散らす。
私が首を長くして待っている桃の時期が来たら
バジルの花のふりかけ

花ボンボン

小さい時に読んでた物語にスミレの砂糖漬けがよく出てきたの。その時は花を食べたことはなかったけど、読んだだけですごく繊細そうな味だなと感じてた。雪の結晶みたいに。

春になってもスミレを見つけるのがすごく難しかったから、家の近くに咲いていた花を使ってみた。

まず溶いた卵の白身を花びらに塗る。指で塗っても、筆で塗っても。あまり分厚くならないようにするのがポイント。

椿の花びらに白身を塗っているところ

塗ったら粉砂糖を振りかける。全体にかかるように気を付けながら。そのまま乾かしたら完成!

オオイヌノフグリに雪が降ったみたい

コーヒーの受け皿に添えてあったらかわいいだろうなと想いながらまたヨーグルトに。。雪の結晶はずっと眺められないけど、花の結晶ならいつまでも、好きなだけ。

梅の花びら、ぺんぺん草のハート型の種をコーティング

花シロップ

シロップを創るプロセス自体が私にとって心の癒し。花を集めるところからビンに詰めるまで、私の心を掴んで離してくれない。

量とか順番とかは実験してみてほしい。甜菜糖(てんさいとう)なのか蜂蜜なのかとか、花を摘むタイミングとか(つぼみは開きかけなの?満月の夜に摘むの?)、レモンで色を変えるかとか。花によって違うし、心が動くままに実験してほしい。

私がフランスで出会ったローズおばさんは花を蜂蜜と3分煮詰めるだけ、と教えてくれた。どんな花でも試す価値がある手軽さだと思うんだ。

説明はこれくらい。あとは花の世界に飛び込んでみて欲しい。

かごいっぱいのライラック
泳ぐすみれ
太陽の光と色が混ざる
透ける花びら
優しい色と香り

アイスクリームとかかき氷にかけたり、紅茶やドレッシングに加えたり、、考えただけでドキドキする。ただお水に入れるだけでもいいよね。

すみれのシロップを混ぜたヨーグルトに矢車草をふわっと。

メンバーのオフジは、「美しい」食卓にするとか、花の実験をするのが難しい時には、こんなこともできるよと教えてくれた。

自らのハッピーを「誰と」「どんな場所で」「何を食べて」「どんな想いで」「どんな日々で」など細分化して妄想してみる。

スパイラルクラブメンバーFUJIGARA

私だったら、
いつもより少し時間を長く手を合わせて、
感謝の心、
おなかが空いている自分、
目の前の食事が自分の心と身体になること
を思い出してみるかな。

「美しい」に囲まれて
「美しい」を食べる

そんな暮らしを創ろう、
自分の心と身体のために。

食べられる花は調べるとすぐに出てくるよ。是非試してみてね。
松岡 美緒

松岡 美緒

国際開発を学び、平和構築を目指したパキスタンのNGOに従事。世界中の農村に滞在するうちに、食や自然と繋がる教育に出会う。現在、ガーデン・ティーチャーとして、学校菜園(Edible Schoolyard)や都会の循環型菜園(Urban permaculture)を実践中。もっと詳しく

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