ゆったりおったりの森からきました。風間理紗です。

みんなと一緒にこの地球を、今ここに共に生きている喜びと感謝の輪で包みたい。そんな思いでスパイラルの渦に飛び込んでみました。

2019.11.14 風間 理紗

風間 理紗

はじめまして!私は2人の小学生の男の子のお母さんとして平日は街中で過ごしていますが、くるりん畑と私たちが呼んでいる、時折イノシシが訪れ、初夏には蛍が舞う池と林に囲まれた愛すべき一反の畑に月に数度通い、土や虫や動物たちと語らい、家族や友人たちとおもいっきりのんびり過ごすひと時をなにより大切に暮らしています。

ゆったりおったりの森というのは、私が2009年からその名の通りゆったりおったりと続けているライフワークの総称。日本で長い年月をかけて磨かれてきた暮らしの文化「室礼」を四季折々に実践しながら学びを深め、そこからいただいた生きる元気の源を、キセツクラシの会という名の会で、子どもたちと一緒に自然の美しい宝物を拾い集め室礼をしたり、自然素材を使った手仕事を五感を通して楽しんだりする活動を通して伝えています。

ゆったりおったりの森という名前には、自然に育まれた彩り豊かな多様な命の輝きが結われ織りこまれてできる美しいいのちの森の広がりへの祈りも込められています。

その延長線上で、カリフォルニア州バークレーで始められたエディブル・スクールヤードプロジェクトに感銘を受け、我が子の通うモンテッソーリ幼稚園の園庭で一緒に活動してくださるお母さま方や先生方にご協力いただきながら5年間に渡って園児の菜園体験活動を進めたのが、私にとって転機となりました。それが、本当に幸せな体験だったのです。

子どもたちは、自分たちで種まきをしたり、お世話をしたり、収穫したり、それを調理して食べたり、時にはそれを家族や先生や大好きな人たちに食べてもらって喜んでもらったり「ありがとう。」と言ってもらったりする体験を通して、全身から喜びと「ここが好き!」という愛着の感情を表してくれました。

そして、その子ども達のキラキラした姿から大人たちも変わっていったのです。

こうしたいのちの恵みに五感で触れる体験の機会を、幼稚園児だけでなく、一部の関心の高い保護者のお子さんだけでもなく、興味を持った子どもたち誰でもが持つことができるようにするにはどうしたらいいか。そのヒントを得るべく、2019年6月にカリフォルニア州バークレーで開かれたエディブル・スクールヤード・サマートレーニングにジャパンチームの一員として参加させていただいたのが、また、ありがたい機会でした。

帰国後、日本におけるエディブル教育のモデル校として、エディブル・スクールヤード・ジャパンが大切に育てている多摩市立愛和小学校のエディブルクラスにスタッフとして参加しつつ、地元横浜の公立小学校の校庭の一角でも新たなエディブルスクールヤードプロジェクトをスタート。現在は、プログラムディレクター兼ガーデンティーチャーとして、お手伝いくださるスタッフさんと一緒に試行錯誤しながら、小学校の一角にあるエディブルガーデンを扉に、子どもたちと生命、自然、地球、文化、、、といった広くて深い世界との五感を通した一期一会の感動体験をサポートし、小学生の彼らの心に、面白い!楽しい!大好き!大切にしたい!といった愛着の芽をいっぱいいっぱい育ててあげられるように活動しています。

それこそが、これからそれぞれに育っていく子どもたちの地球市民としての自覚と自信をしっかりと支えるものになっていくのだと信じて。

そもそも、このような形で自分のライフワークを進めていくきっかけとなったことをもう少し振り返ってみると、それは大学生の頃のことです。

当時、社会学部生だった私は、世界規模で起こる格差のしわ寄せを受け、物理的にも精神的にも困難な状態に置かれている人々の存在を知り、「もっと世界が知りたい!本当のところを見てみたい、感じてみたい。」とバックパック一つ背負って、南北アメリカ、ヨーロッパ、アジアなどあちこち旅していました。その中でも衝撃的だったのは、南太平洋に浮かぶ美しいマーシャル諸島の海岸線が地球温暖化の影響でおおきく削られ、そこに住む人々の暮らしが今まさに海の下に沈みつつあるということでした。

困難な状況に置かれている人々が抱える問題は様々でしたが、どれもこれも、日本も含めたいわゆる先進国といわれる国々の経済活動とつながり、私たち一人一人の生活にもつながっていました。そんな現状を目の当たりにし、不条理な現状と、自らの非力さに思い悩みながらも、私の心にずっとあったのは、「まずは私たちのライフスタイルを変えなくては。」という思いでした。

そして大学を卒業後、新しいライフスタイルに住宅という視点から向き合おうと住宅メーカーに勤めながら、暮らしの文化について様々に学び深めていくうちに、私の中にまた新たな思いが芽生えました。

「そもそも、私たちはどうして自分で家を作らないのか?どうしてメンテナンスを自分でしないのか?」食べ物もそう。衣服もそう。生活の全てにおいて、お金と交換に買ってすます。この生活の頼りなさがやるせなく。

「自分が生きていくことが自分の手におえる感覚、その実感を得たい。なんとなくわかった気になっているけど、実のところ本当にはわかっていない、この世界を構成しているモノゴトの成り立ちや理りをひとつでも多く体得したい。」

そんな思いから、自然の素材を生かした暮らしの技や日本の大地に根を張った暮らしの文化をかたっぱしから学びに行きました。

陶芸。染織。着付け。茶道。それと同時に、本質的な生きる力を次世代へとつなぐ一つの方法として、モンテッソーリ教育についても学びました。そして「室礼」に出会った時、これだ!と思ったのです。

室礼は、日本の繊細な季節の移り変わりに寄り添いながら、各家庭の中で繰り返し繰り返し、今ここで共に生きていることへの喜びと感謝を分かち合い喜び合い、そしてこの日々がこれからも続きますようにと祈り繋いできた文化です。この地球上で違うもの同士が生かし合い、生き続けられるための知恵。

本来土着の文化と言われるものには、場所を問わずそういった調和と循環の知恵が息づいているのだと思います。日本の風土に磨き上げられ昇華されたわび・さびやZENといった日本的な精神が世界の人たちからも愛され大切にされているのも、単にシンプルでかっこいいといった表面的なものでなく、本当にこの地球の上で穏やかに平和に生きていくための普遍的な理が美しさへと結晶化されている一つの形であるからだろうと感じています。

お正月、節分、雛祭り、端午、七夕、お盆、重陽、お月見、七五三、冬至、そしてまたお正月。。。

廻る季節の折々に、思いを言葉ではなく物に託して、ひたすら行うことを通して代々繋いできた文化。音もなく語られる、静かで穏やかであたたかでやさしい五感の対話は、今生きている私たちだけでなく、目には見えなくとも存在する、この文化をつなげてきてくださった、何千年何万年何億年分もの命の振動やぬくもりをも感じさせてくれるものです。

私は、平和は多様な存在それぞれ(ヒトだけでなく、全ての生物。生きていても、もう生きていなくても、みんな。)が今ここで共に在ることへの喜びと感謝を分かち合い、喜び合うことから生まれると思っています。

このスパイラルの渦に飛び込んでみたのは、「この地球の上でわたしたちはどう生きるか。」ということをみなさんとあれこれゆっくり語り合いたかったから。そして一緒にこの地球を、今ここに共に生きている喜びと感謝の輪で包み込みたいと思ったから。

そのためにはまず「対話」ですね。話し合うこと、。聞き合うこと、。って素晴らしいです。

でも一方で、言葉は確かに素晴らしいツールだけれど、時にはそこに共通言語がなくたって大丈夫とも思っています。

表情や身振り手振りで思いを伝えることもできるし。モノに思いを託して語り合うこともできる。音やリズム、香り、味、色、あったかさ、触感。そんなところに託された思いは、案外、言葉よりも、もっと本質的な大切ななにかを伝えてくれることがあります。

いろいろな思いを持った人が集って、同じ空気を吸いながら。

そこにあるものを分かち合いながら、一緒に、話したり、食べたり、飲んだり、笑ったり、涙したり。

そんなことをする中で生まれる「みんな違うけど。でもそれぞれにみんな素敵だ。」「こんな素敵な人たちと今こうして共に生きられて幸せだ。」と感じられること。

そう「感じ取れる感性」こそ、大切にしたいし、そんな感性をもっともっとみんなで磨いていかれるような場を作っていきたいと思っています。

これは、いいな。と感じる。これは、なんかちがうな。と感じる。この自分の感じを、今私たちはどれだけ大切に感じとっているでしょうか。

こう思うけど、でも、とりあえず今は。。。

この、とりあえず今は。。。をあまりにも日常的に続けすぎているうちに、本当に自分がどう思っていたのか、何がしたかったのか。。。もはやよくわからない。

感性って、自分が大切に耳を澄ませてあげないといけないものなんだと思います。

でも、自分の感性を大切にすることは、なんでも自分が今こうしたい。これが正しいと思う!ということを押し通すことともちがいますよね。

これが正しいと思う!というやり方があったとして、それは、本当にごもっともなことだとして。でも、別の人はまた別のやり方が絶対いい!といったとして。

そんなやり方の違いで、本当は目指したいところは同じなのに、ぶつかってしまったり。お互いの思いを聞き合うことが出来なかった。気がつけなかった。

そういうことも、結構よくあることです。

そんなことも言葉ではなく、五感でなら大きくふわりと乗り越えられるかもしれない。

あったかくてやさしいけど力強い命のメッセージをそっと一番近くで囁いてくれるかもしれない。

そんな静かな深ーくどこまでもつながるトンネルのような時空間。そんなモノがたりの場があってもいいよね。

”愛とはなによりもまず、沈黙のなかで耳を傾けることである。”

アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ

( お ま け )

どんな時に目が輝くか。

それは、自然の素材に触れながら手仕事をしていて、モノの理に触れられた!と感じられた時。積読していた本の中から、なんとなく「これ読もうかな。」と手にとった本が今の自分にぴったりだった時。美術館や博物館、図書館、音楽に浸るのも好き。車の運転をしながら熱唱するのも好き。もちろん美味しい心のこもったお料理をいただく幸せはかけがえがないし。お散歩しだすと、寄り道や拾い物が多くて一向に前に進まない。(よく、子どもたちに、ママ。もういくよ。と呆れられる。)でも好き。

最近は辛いことがあっても、悲しいことがあっても、困ったことがあっても生きているからこそ。生きているって、愛おしいなあ。ありがたいなあ。と感謝しながら生きています。

というわけで、これから。

よろしくね◎

風間理紗

ゆったりおったりの森ホームページ http://yuttariottari.main.jp

風間 理紗

風間 理紗

ゆったりおったりの森 主宰 日本の暮らしの文化である室礼を四季折々に実践しながら学びを深め、そこからいただいた生きる元気の源を子どもたちに伝える活動をしている。2019年にカリフォルニア州バークレーで開かれたエディブル・スクールヤード・サマートレーニングに参加。帰国後、地元の公立小学校のエディブル・スクールヤードプロジェクトをスタートさせ、ディレクター兼ガーデンティーチャーとして活動。モンテッソーリ教育の根幹をなす生命のはじまりから今までのお話を核に、小学生自らの興味関心の深まるままに学びを深め合う「みんなの学び舎」は今年で2年目。目と目が合わせられるところからじわじわと、今ここに共に在る喜びと感謝の輪を広げています◎もっと詳しく

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