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2019.05.09 根津 理恵子

根津 理恵子

1987年生まれ、山羊座のA型。根津理恵子です。

山梨県の小さな町で田んぼと畑に囲まれて平々凡々と育ちました。

子どもの頃のこと、覚えてるのは
レンゲ畑で花冠を作ったこと。
幼馴染が畔でサワガニに指を挟まれたこと。
カエルの鳴き声を聞きながら大人になることを想像したこと。
寒い日の学校帰り凍った水たまりでスケートしたこと。

母曰く「10歳くらいまではよく笑って一番可愛かった頃。戻ってくれないかなぁ

中学校で音楽の先生に「理恵子はアンニュイね」って言われた。
あと覚えてるのは、数学の先生が毎日アマガエル色の服を着てたこと。

高校生の時は、気が進まなくてほとんど学校に行かなかった。
神社や公園、川のほとりでぼんやりしながら「あ、写真撮りたいな」って思った。
あの頃撮った写真は全部どこかにいっちゃった。探す気もない。

大学時代は音楽好きな友人たちと気楽に遊んで過ごした。
4年間のうち1年はイギリスに留学した。
でも英語はだめ。からっきし。

やりたい仕事が思いつかなかったから就職活動しなかった。
そして、なんやかや。良い人にばかり恵まれて写真家になりました。
ぼんやりと始めたことでも、人生の大事な一部になったりするものです。

子どもも大人もみんなが楽しむキャンプイベント「NU Village」の撮影中。仲良くなった女の子に撮ってもらった。

そんな感じでだらだらと生きてきた。
三年前までは環境のことも、100年後のことも、自分の人生もなんにも真剣に考えてなかった。
向き合ってなかった。

三年前、ギラリとした目をした画家と知り合った。
瞳が黒と鳶色の左右違う色をした人だった。
絵を習い、自分と世界と向き合うことを強いられた。

美しいこと、美味しいこと、楽しいこと、憎いこと。

絵を描くようになって始めて
木がいろんな緑色になること
鳩がいっせいに飛び立つこと
雨の日は世界が静かなこと
私は幸せだったり悲しかったりすること
そういうことに気づくようになった。

それから身の回りのこと、もう少し広い世界のことに興味を持つようになりました。

「どんなエネルギーを取り入れたかでアウトプットが変わる。だからちゃんと作られたものを食べろ」
そう言って画家先生はものすごい集中力で作り上げた手料理を食べさせてくれた。
パスタ、カレー、煮込み料理、餃子、なんでも美味しかった。心も体も満たされた。

自分と周囲の生活をより美しくするために、東京でどのように衣食住の質を高めることができるのか、どうしたら地球の循環を感じながら生活できるのか。
いろんな情報を集めているうちに、シティーファーマーやパーマカルチャーを知り、自分で何かコミュニティを作れないか考え始めてトランジションタウンやエコビレッジを知った。

甲府市で倉庫を借りて、何かできないか画策したけど一人じゃなにもできなくて断念。
いまは東京近郊でエコビレッジ的コミュニティを作る計画を仲間たちと進めてます。
この話はまた別の機会に。

甲府市で借りた倉庫。studio kerekereと名付けた。kerekereとは世界でもっとも幸福度の高い国のひとつフィジーに根付く独特なシェア文化を象徴する言葉。giving without expectingの意。ツバルにも同じ言葉があるらしい。

興味を持つと関連する本を読み漁るのが私のクセ。
循環型社会について勉強しているときに、ヘレナ・ノーバーグ=ホッジさんの「懐かしい未来」と「ローカル・フューチャー」を読み、1970年代まで自然と共にある循環可能な生活を数百年続けてきた北インド・ラダック地方を知った。
そのあとすぐ自宅近くにNPO法人ジュレー・ラダックの事務所があり、インターンを募集してるのを見つけた。
思い立ったらなんでもすぐやっちゃうのも私のクセ。
ラダックにもNPO法人の仕組みや活動にも興味があったので、2018年4月からインターン、そして翌月からはスタッフとして働き始めました。
ラダックについても伝えたいことはあるけど長くなるので、これもまた今度。

そんなご縁で2018年夏には壮大なヒマラヤ山脈を望むラダックへ。

近代化の大きな流れの中でまだまだ変わり続けるラダック。
その姿を見て、私は何にもできていない!何にもしていない!とショックを受けた。
いろんなことを知って、頭でっかちになって、いい気になってた。

実際に未来につながる行動ができてない。
だけど何ができるのか全くわからない。

世界で起こっている問題について関心を持ち、知ることが一番大切。
だけどそれだけじゃ足りない。
もっと学び、行動して、その次に何ができるか実験し続けたい。実験できる場所を作りたい。

最近まで私は、何かするときは自分一人で隅から隅まで全部やらなきゃいけないと思ってた。
だけど信頼と協力のある環境でなければ、自信を持って立つことはできないって気付いた。
見守っている人がいるから、一人で進める。

Spiral Clubのメンバーはみんな自分の思いを持ってそれぞれ行動してる。
尊敬する仲間とお互いの進む道を支えあえるのって幸せだよね。
そんなみんなと活動したくてSpiral Clubに参加しました。

これからも素敵な仲間が増えていくのが楽しみ。

日々の生活では過去のことを振り返ったり、未来の想像したり心配したり。
あんまり「いま」と向き合って生きてない。
そんな気持ちになることってない?

私にとってはアートをする時間が「いま」だけと向き合う時。
いまと向き合う体験をするようになって、身の回りの移り変わりと美しさに気づき守りたいと思うようになった。

いま周りにある変化や美しさを感じるような発信をしていきたい。

「これでいいのだ」
バカボンは読んだことない。。だけど言いたくなる言葉。
正解のないことに挑みつづける毎日だから
これでいいのだって開き直りながら
これでいいのかなって問いながら行動していきたい。

「ようやく子どものような絵が描けるようになった。ここまで来るのにずいぶん時間がかかった」
ピカソの言葉。
知識や情報も大切なものだけど、自分の心で感じたままを受け入れることも大切にしたい。

「しあわせになれるかどうか、さきのことはわからないな。ぼくはしあわせでも不しあわせでもなくて、いつもふつうだな」
しあわせになりたいと思ったことはないかと聞かれたときの山下清の言葉。
ただそこに「在る」。そのように生きたいと思う。

そんなことを胸に暮らしてます。

Spiral Clubを通して
いま同じ世界にいるあなたと、美しく未来へ広がる現在を過ごしたい。
どうぞお付き合いくださいませ。

instagram: @nezxr

根津 理恵子

根津 理恵子

1987年山梨県生まれ、山羊座のA型。数年前、お絵描き教室に通い始めたのをきっかけに自分を見つめ直し、環境や人とのつながりの大切さを知る。持続可能な文化について考えながら、写真館とNPOジュレー・ラダックで働く傍らエコビレッジやトランジションタウンに関わる。関心は持続可能性、芸術、文化、教育、チベット仏教。もっと詳しく

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