私が経験した、ダボスをお届けします。

あなただったら、コスタリカの大統領と何をしゃべる?

2019.04.20 坂野晶 (Akira)

坂野晶 (Akira)

「ダボス会議」って聞いたことある?

正式名称は「世界経済フォーラム年次総会」。毎年1月にスイスの山奥の町、ダボスで開催されるから通称「ダボス会議」と呼ばれている。

世界中から政財界のトップが集まって、今の世界の課題や、そのための解決策や、それを踏まえてこれから1年どんな取り組みをしていくべきか議論する場所。

世界経済フォーラムを設立したドイツ人の経済学者であるシュワブ会長は、業界や国や専門などの異なる立場を越えて、対話を行う場をつくることが「世界の状態をより良くする(“Committed to improving the state of the world”)」ことに繋がると考えている。

実際にダボス会議の場を通じて、対立する国の代表同士の和議に繋がったり、国籍や業界を越えて共通の課題解決に取り組むための枠組みが創られたり、わかりやすく見える形でも見えない形でも、様々な成果を残してきた。

一方で、世界中から公式参加者で3,000人、そのお付きの人や関係者も含めると膨大な数の人たちが、小さな山奥の町に1週間押し寄せるとはどういうことなのか。

端から端まで45分あれば歩けてしまう小さな町の2本の大通りに面したお店は、普段は薬局やジュエリーショップ、雑貨屋などの普通の個人商店だ。

けれど、この1週間だけはその全てのお店を世界中の有名企業や大学、政府機関などが借り上げ、大々的に看板を連ねる。まさに世界の財力と権力を象徴した、幻の不夜城さながら。

環境面でも、会議の場で環境問題への警鐘を鳴らしながら、複数の国の代表などがプライベートジェットでダボスへ乗り付けてくることは毎年批判の対象になっている。

こうした話のどちらもダボス会議という場の真実で、だから、この場が良いとか悪いとか、今回はそういう話をしたいわけではない。

多くの人にとって決して身近ではない、ダボス会議という場所を、表に見えてくるような大局の話ではなく、あえて今日は、「私の」ダボスの話から紹介してみたいと思う。


ダボスの街並み  Copyright by World Economic Forum / Walter Duerst

>>2018.11.28  日本時間夜中

メールボックスに1通のメールが届いた。

「あなたを2019年世界経済フォーラム年次総会の共同議長として招待します」

私が2012年から所属する、世界経済フォーラムの33歳以下の若者のコミュニティ”Global Shapers”のコーディネーターからだった。

「こんな人生に1度あるかないかの機会について、私がメールをすることはめったに無いのだけれど」

という文から始まったメールには、世界経済フォーラムの会長が、今回の年次総会の議長にGlobal Shapersから共同議長を選ぶことを決めたこと。そして、内部でノミネーションと選考が行われて、私がその1人に選ばれたことが書かれていた。

実は前日に、このコーディネーターから「Akiraの最新のメールアドレスを教えて」とメッセージが来ていた。だから、何か連絡が来るのだろうと気を付けていたのだけれど、きっとそれがなかったら、スパムメールだと思って削除していたかもしれない(笑)

メールを読んで、ダボス会議に行ける、ということにまず震えた。

Global Shapersは、毎年50人がダボス会議に参加できる。しかし、毎年何千人というGlobal Shapersが応募し、それは狭き門だ。

いずれは行ってみたいとぼんやり思いつつも、私はこれまで一度も、応募すらしたことがなかった。それが、急に行けることになったのだ。

と同時に、メールを受けとってすぐ、過去のダボス会議の共同議長について検索してみた。そして、二度震えた。

2018年のダボス会議の共同議長は、国際通貨基金(IMF)の専務理事、ノルウェーの首相、国際労働組合総連合(ITUC)の事務局長、欧州原子核研究機構(CERN)の代表、ENGIE GroupのCEO、IBMのプレジデント、インドのマン・デシ・マハラ銀行の創設者・・・という錚々たる面々だった。

「え、これを務めるってどういうこと?」

興奮と不安でバクバクしながら、でもこれは本当に、一生に一度しかない機会だろうな、と思った。

Copyright by World Economic Forum / Benedikt von Loebell

>>2019.1.17  ジュネーブの世界経済フォーラム本部にて

2019年のダボス会議で共同議長を務めることになった、Global Shapersの6人が初めて、一堂に会した。

共同議長とは、その年のダボス会議を象徴するスポークスパーソンのような存在だ。例えば、2018年は #MeToo が世界的に広がったことから、共同議長は全員が女性だった。その光景は、女性はこれだけ各界で大きな役割を果たしうる存在だ、ということを世界に示していた。

2019年のダボス会議のテーマは「グローバリゼーション4.0 ~第四次産業革命時代の世界的社会構造の形成~」。つまり、グローバル化が一気に加速する中で、今後の世界をより良くするためにどのような課題解決、社会形成が必要かを議論しようというもの。

だから、共同議長のうち6人に「これからの未来を担う若者」を登用したのだろう。

ちなみに、日本にいると全く実感しないけれど、

現在の 世界人口の半数以上は27歳以下 なのだ。

だからこそ、これからの世界のことを議論する場で、未来を担う世代、そして世界の半数以上の声をおろそかにすべきではないし、通常ダボス会議の場に来ているような50~60代の政財界のトップだけでなく、若者も、世界の課題の解決策を担う大きな存在である、というのがシュワブ会長の想いだ。


そんな共同議長として、今回いきなりの大役を担うことになった6人の仲間の1人に、モハマッドがいた。

私が彼について事前に知っていたのは、誰が今年の共同議長を務めるかのプレスリリースに載っていた内容程度で(他の人についてもそう)、彼が「難民」であること、ケニアの難民キャンプ内で、1地域の代表をしていることくらいだった。

彼は、世界経済フォーラム本部での初日の打ち合わせに、昼前になって到着した。なぜなら、前日の夜にようやくビザが下りたから。

全身から疲れを滲ませた彼は、みんなに出迎えられ、今の気持ちは?と聞かれて、空港で彼を出迎え、一緒にここまで来たGlobal Shapers Communityのアフリカ地域のコーディネーターへの感謝を口にした。

「もう、ここには来れないと思っていた。何度も申請したビザは、何度も却下され、それはスイスという国が難民である自分につきつけた、明確な”NO”だった。実際に、彼(コーディネーター)に電話をして、もうやめようと言った。もう疲れた、と。それでも彼は『1%でもチャンスがあるなら、最後まで私たちはあきらめないから』と言ってくれた。」

そう言って、モハマッドは泣いた。

その場にいる誰もが、涙を抑えられなかった。


「難民」とはどういうことなのか。

私は彼に会って初めて、「難民であるということ」を知った。

もちろん、ニュースで聞いたこと、インターネットで見たことはある。彼らの直面する様々な苦境への支援をする活動をしている知人もいる。でも、そこにはまだ、一般化した情報しかなく、それは私にとっての他人事だった。

モハマッドは、私たちに様々な視点から「難民であるということ」を教えてくれた。

一度難民キャンプに入ると、そこから出るために申請が必要で、数百メートル離れただけの都市に行くことすら容易にはかなわないこと。

どこかの国に住むための申請を行って、待って待って待ち続けて、いつ連絡が来るかは一切わからないこと。

突然「今度面談がある」という通知が来て、それだけが唯一の希望だから、喜んで面談に行くけれど、その後「通過しなかった」という通知が来たとしても、そこには一切理由は知らされないこと。そして、また待ち続ける日々が始まること。

その繰り返しで、誰も未来を予測することが出来ないから、自分の人生を設計することができないこと。「こんな仕事につきたい」や、「家族を持ちたい」といった夢も、その前提が何も保証されていない。だから、夢を描けないということ。

それでも、みんなで集まってテレビを見て笑ったり、日常を過ごしているということ。


「難民は犯罪者じゃない。祖国にいられなくなってしまった、というだけで、何も変わらない同じ人だ。

優秀な人もたくさんいる。でも、将来の展望を一切描けない状況下で、どうやって希望を持ち続けることができるだろうか?」

ダボスへの移動前に滞在したチューリヒのユースホステルの入り口で、一緒にいたモハマッドがしきりにドアを振り返った。

私は気づくのに少し時間がかかった。でも、それは彼にとって人生で初めての自動ドアだった。

もちろんここへ来るまでの飛行機も、電車も、エスカレーターも、彼は私たちと一緒に多くの初めてを経験した。

そんな、彼の非日常と、同じく私たち両者にとっての非日常であるダボス会議を一緒に経験し、私にとって、彼の日常は、少しだけ自分の一部になった。


ダボス会議は、世界中のトップリーダーたちが、年1回「学ぶために」集まれる唯一ともいえる場所だ。だからこそ、その場で目に見える、具体的に名前のある人物を通じて、世界の課題を「自分ごと」に感じさせることを、とても大事にしている。

モハマッドが彼自身を通じて、難民という問題に、モハマッドという名前と、血の通った、素晴らしく賢い彼という人物を人々の中に残したように、私も少しでもこの場で、Akiraを通じてごみや資源循環への取り組みを自分ごととして捉えてくれる人が増えたら、と願うばかりだ。

私たちが毎日当たり前だと思っていることを、モハマッドの目を通じて見てみるとどうだろう?

今の恵まれた環境下で、今日という一日を何のために過ごすのか。いつもより少し真剣に考えてみてもいいんじゃないか。

2019年世界経済フォーラム年次総会のオープニングにて、左からシュワブ会長、6人のGlobal Shapersの共同議長、そして右端がもう一人の共同議長だったマイクロソフトCEOのサティア。モハマッドはサティアの隣、その隣が私。
Copyright by World Economic Forum / Benedikt von Loebell

>>2019.1.22  ダボス会議1日目夕方、メインホールにて。

なぜあなたは、環境問題解決に取り組むことをあきらめないのか?

「まだ解決がされていない現状を目の当たりにしているから、自分の時間の許す限りできることをやる。」

サー・デイビット・アテンバラは博物学者であり、1950年代後半からドキュメンタリーのプロデューサー、そしてナレーター兼レポーターとして、世界各地の生命の不思議を家庭に(日本的に言うと、「お茶の間に」)届けてきた。

その深みある声と、生き物目線のレポーティングで、世界中の生き物の愛好家から子どもたちまでを地球の神秘の虜にしてきた。

サー・デイビット・アテンバラによるドキュメンタリーを観るたび、地球の美しさに心打たれ、その不思議に興奮し、自らが今ここに生きていることや、脈々と続く命のこれから(私自身は娘のことも想ったりして)に、想いをはせて涙する。

今年の4月に始まったOur Planetというドキュメンタリーシリーズも、ぜひ多くの人に観てほしい。ダボス会議の場で初のスクリーニングが、サー・デイビット・アテンバラによる生のナレーションで行われ、多くが涙した。私も、イギリスのウィリアム王子が隣に座っていることにすら気づかないくらい(笑)大スクリーンの映像に魅了された。

その中には、美しい地球と、そしてその美しさが有限であることが、事実として描かれている。彼の言葉を借りると、

「エデンの園はもう無い。人間があまりにも地球環境を変えてしまったから。」

2019年のダボス会議最高齢の参加者だったサー・デイビット・アテンバラは92歳。世界中で若者が、気候変動への大人の行動を求めて学校をストライキするというムーブメントを起こした、16歳のグレタ・トゥーンベリとともに、地球環境の危機的状況に警鐘を鳴らし続ける、世界中から尊敬を集める二人が、2019年ダボス会議参加者の最高齢と最年少を記録した。
*両者の年齢は2019年1月当時。


1日目の夕方、Safeguarding Our Planetというセッションで、サー・デイビット・アテンバラと登壇した。写真の左から、元アメリカ副大統領のアル・ゴア、サー・デイビット・アテンバラ、ニュージーランドのアーダーン首相、インドの企業家マヒンドラ、そして私。
Copyright by World Economic Forum / Boris Baldinger

>>2019.1.22  ダボス会議1日目夜、シュワブ会長主催のプライベートディナーにて。

どうすれば、世代を超えて平和や環境への想いは伝えられるの?

「大統領に選ばれた日の夜、自宅への帰り道に、これまで歴代の大統領が担ってきた歴史を自分が引き継ぐのだ、と実感したんだ。その先代たちが積み重ねてきたものへの、心から湧き上がる尊敬の念こそが、これからもその理念を引き継いでいくという想いになる。」

コスタリカのカルロス・アルバラード大統領は、2018年に就任した38歳の若手の国家元首だ。私は大統領と、世界経済フォーラムのシュワブ会長主催のプライベートディナーで同じテーブルだった。

もはや要人ばかりに囲まれて(私のテーブルには、元アメリカ副大統領のアル・ゴアやチュニジアの首相、ウェスタンユニオンのCEO、ハイネッケンのCEO夫妻などが座っていた)、そんな場で話すべきことは一切思いつかず(笑)、失礼のない程度に挨拶した後は黙って話を聞いていた。

それでも、色々と話しかけて私の取り組みの話を聞いてくれ、プラスチック汚染問題についての意見交換をしてくれたり、ダボスの場で毎年何をしているか教えてくれたりと、有難い場だった(としか言えない笑)。

そんな中で唯一私から声をかけて質問したのが、コスタリカの大統領だった。

テーブル全体で再生可能エネルギーへの転換についての話題が上がり、コスタリカが野心的に国内の全エネルギーを再生可能なものに転換していこうという施策について言及されたからだ。実際にコスタリカは2018年末に4年連続で国内電力の98%以上を再生可能エネルギーで賄ったことを発表している。

コスタリカは1948年に国として軍隊を持たないことを決め、環境政策についても先進的な意思決定を重ねてきた。

でも、そんな理念は、下手すると国の代表が代わった瞬間に崩れてしまいかねない。だから、どうやってそんな理念を引き継ぎ続けられるのか?聞いてみたいと思った。

この会話があってかどうかはわからないけれど、翌日に予定していた大統領との直接会合で大統領が、

「コスタリカは環境問題に先進的に取り組んでいる国だけれど、廃棄物管理についてはまだ遅れている。あなたの得意な分野で力を貸してくれないか。」と言ってくれた。

私は何より、ダボス会議の場とはいえ、私のような小さな組織の小さな取り組みにも敬意を払い、力を貸してほしいと語りかける大統領に感動した。

この姿勢こそが、コスタリカが大事にしてきた平和への理念を支え、そしてコスタリカの国民がその姿勢を選んできたのだと思った。


アルバラード大統領と、会合の後に。会合の様子やゼロ・ウェイストについての話題は、直後に大統領自らがSNS上でも報告してくれた。

>>2019.1.22  ダボス会議1日目日中、Public figures(公人専用)ラウンジにて。

環境問題に関心のない人を巻き込むには?

「企業人に環境のことを考えてもらおうと思ったら、彼らの立場に立って話をすること。それは、彼らの立場に立った「つもり」で話をすることじゃない。

彼らの感じている価値、例えば、儲けることが最も大事だとしたら、それが本当に大事な価値だと、私たち自身も感じないといけない。

それはとても難しいことかもしれないけれど、その価値を心から認めないと、彼らと同じ立場に立って、物事を動かすために協働することはできない。」

この言葉は、私も含めて環境活動を促進したい、企業を変えたい、政策を変えたい、と思っている全ての人に贈りたい。

何よりこれが、2015年の「パリ協定」を成功に導いた、当時の国連気候変動枠組条約(UNFCCC)事務局長のクリスティナ・フィギュレラによるものだとしたら、これほどまでに説得力のある言葉はないだろう。

「これ以上のゼロ・ウェイストや資源循環の促進には、これからますます企業との協働が必要になってくるけれど、それが難しいんだ」と呟いた私に、クリスティナが秘密を打ち明けるように顔を近づけて、「これが秘訣よ」と教えてくれた。

パリ協定は、世界の平均気温の上昇を産業革命以前より2度(できれば1.5度)以内に抑えること、そして温室効果ガスの排出量を今世紀末までに正味ゼロにすることを究極の目的とすることを、UNFCCC締約国である先進国も途上国も皆が、合意した画期的な協定だ。

合意に際しては、今後経済成長を目指す上で石炭火力による発電の増加が必須であると主張するインドなどの発展途上国が、これまで温室効果ガスを排出して経済成長を遂げてきた先進諸国に反発し、非常に難航した経緯がある。

環境問題の解決のために、少しでも良い状態を目指すこと、そのために必要な取り組みをすることは、正義であり当たり前だろう、と相手に求めることの難しさを、この最も難局ともいえる国際交渉の場で経験し、成功を成し遂げたクリスティナだからこその言葉ではないだろうか。

途上国の立場に立った条件提示が何よりも大切だと、合意のための調整の働きかけを行ってきた立役者が彼女なのだから。



パリ協定合意の歓びの瞬間。手を挙げている左から2人目がクリスティナ。
Copyright by COP PARIS/Flickr

>>2019.6  あれから約半年。

ダボス会議について、ここまで書くために、自分なりに経験を消化するのに、大分時間がかかった。

人生を変えるような経験だったか、と言われるとそういうわけではない。

でも、

自分は何を大切にするのか、何のために生きるのか、について、どしんと内面から考えさせられる、大事な出会いがあったこと。

そして、世界中の「トップリーダー」と呼ばれる人たちが集まる場で、一人の人として、自分の言動と照らし合わせながら、自分はどうありたいかを見つめなおす機会であったこと。

私にとって、ダボスはそんな内省の場所だった。


未だに、初対面の人にも「ダボスどうでしたか」と聞かれることがよくある。 そんなとき、私は苦笑を返すことしかできない。

一言で答えるにはあまりにも複雑な感情が織り交ざっていて、簡単に説明するには私の深くまで入り込みすぎているからだ。

この記事を通して、少しでもそんな「どうだった?」という問いに答えられたらと思う。

だから、最後に少しだけ、私がダボスを経て今、伝えたいと思っていることを書きたい。

私たちは、日本のマイノリティであり、世界のマジョリティである。

環境問題に対して取り組むということも、若者であるということも、NPOの代表であるということも、幼児の子どもがいながら出張の多い働き方をすることも、そして、ダボスの場に行くということも。

私に付けられる多くのラベルは、「珍しい」ものであることが多い。

そして、環境に対して考え続けること自体も、「思想のマイノリティ」だと言える。

私は今回のダボス会議の経験を通じて、圧倒的に「普段の私はマイノリティだったんだ」と実感した。

それは、ダボス会議の場では、私の思想、私を現す様々な「ラベル」は、みなが必用だと感じ、主流になる、あるいは主流にすべきだと考えていることだったから。

そう、全て逆だった。

このダボス会議という場所は、世界を正確に現わす場所ではないけれど、それでも、この場における圧倒的な肯定感は、今までに感じたことのないものだった。

ダボス会議から帰って、現実に戻っても、この世界で肯定された方向性は一つの拠り所になると思った。

きっと、ここまで私の記事を、そしてスパイラルクラブのみんなの記事を読んでいるあなたは、環境問題について、これからの未来について、何かしら、今のままでいいのか、どう行動したらいいのか、あるいは少しだけれど、きっと関心を持っているはず。

そのあなたの感じる違和感や、何かをしたいという気持ちは、もしまわりにそう思う人や話せる人がいなくても、それは世界中で今、マジョリティなんだと知ってほしい。


何にまっすぐに生きるか。

今回は、私がダボス会議で出会って本当に良かったと思った人たちのことを紹介した。

正直、恰好悪いなと思った人たちもいた。

世界中のトップリーダーが集まると、その人の肩書や何を成し遂げてきたかは、あまり重要ではなくなる(わかりやすく言うと、みんなすごすぎて肩書や成果で比べても何にもならない)。

結局、1対1の対話や関係性の中で、その人となりだけが浮き彫りになっていく。

私が出会って本当に良かったと思った彼女・彼らは、何よりも自分が取り組むべきと思ったことに、まっすぐ向き合っていた。

それは、もちろん悩んだり迷ったりしていないということではない。頑固になることでもない。

それらを乗り越えながらも、彼女・彼らがこれまで進み続けてきたことが、私が感じた「未来への方向性の肯定感」を生み出してきたのだと思う。

そんな想いのバトンを、私も受け継いでいきたい。


あなたは、何にまっすぐに生きていく?



Akiraによるダボス会議での発信についてはこちらからご覧いただけます。

“Shaping Globalization 4.0” https://www.weforum.org/events/world-economic-forum-annual-meeting/sessions/next-generation-values

“Safeguarding Our Planet” https://www.weforum.org/events/world-economic-forum-annual-meeting/sessions/a0W0X00000DYyDVUA1

Press Conference: Meet the Co-Chairs of the Annual Meeting 2019 https://www.weforum.org/events/world-economic-forum-annual-meeting/sessions/a0W0X00000E3a2NUAR

また、ダボス会議での環境に関するアウトプットのダイジェストはこちらで記事になっています。https://www.weforum.org/agenda/2019/01/the-environment-was-high-on-the-agenda-in-davos-but-what-actually-happened/

坂野晶 (Akira)

坂野晶 (Akira)

絶滅危惧種のオウムに惚れ込んで環境問題解決をライフミッションに。環境政策を学び、モンゴルとフィリピンを経て、日本初の「ゼロ・ウェイスト(ごみや無駄をなくす)」宣言を行った徳島県上勝町を拠点に、自治体や企業向けの廃棄物削減の取り組みを推進。2019年ダボス会議にて若手リーダーの一人として共同議長を務めた。もっと詳しく

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